小学生のうちから学習塾に通う必要はある？通うメリット・デメリット

小学校・中学校の9年間の義務教育では、子どもたちは1日4時間～7時間程度の学習をしています。数字だけ聞くと充分に時間を確保されているように感じますが、さらに学習塾に通う子どもが多くいます。学習塾が支持される理由はいったいどこにあるのでしょうか。本記事では、学習塾に通うメリット・デメリットに焦点をあてて解説します。

塾へ通い始める小学生が増えている

学習塾は勉強を教える場に違いありませんが、利用者が求めるレベルはさまざまです。どのようなニーズがあるのか、そのニーズに応える学習形態とはどのようなものなのか、順番に確認してみましょう。

学習塾に通う理由

子どもたちはさまざまな理由をもって学習塾に通いますが、主な理由は、学習への不安がある・学習レベルを上げたい・学習習慣をつけたい、の3つです。

家庭での予習・復習時間の確保が難しかったり、学年が上がるにつれて内容についていけなくなったりすることによって、学校だけでの学習に不安を感じる場合があります。

また受験を視野に入れた学習には、苦手の克服や志望校の傾向に沿った学習が必要になります。このような理由から、多くの子どもが学習塾に通い始めます。

通塾率

文部科学省が平成30年に公表した「子どもの学習費調査の結果」によると、公立小学校の学校外活動費は横這いですが、私立小学校では増加傾向にあります。

学校外活動費には学習以外の内容も含まれますが、小学校の中・高学年から、学習に割く費用がそのうちの半分を占めるようになります。私立小学校では4年生から、公立小学校では6年生からです。以上のことから、中高学年から本格的に学習に力を入れる家庭が多いことが分かります。

小学生が塾に通うメリット・デメリット

インターネットが普及し、義務教育にも取り入れられた昨今。学習方法が無数にある中で、どうしてこれほどまでに学校外学習が重要視され、学習塾が選ばれるのでしょうか。具体的にメリット・デメリットをあげて比較してみましょう。

メリット

学校での学習は、文部科学省の定めた学習指導要領に則って進められます。学習指導要領は、日本全国どの小学校に通っても、学習内容に差が生まれることがないように作られました。そのため、一定のスピードを保って授業を進める必要があり、個人の遅れに寄り添った個別サポートが難しい場面があります。

小学生の勉強は基礎となる内容も多く、日々の積み重ねが重要です。そのため、学習の遅れや不安を親身にサポートしてくれる存在が求められるようになりました。その存在として圧倒的支持を得るのが学習塾です。

学習塾によってはクラス分けを行っているので、学習レベルの近い友人や同じ目標をもった仲間と切磋琢磨できるのも心強いです。学習に関する疑問や葛藤は先生に相談することで、答えやヒントが見つかることもあるでしょう。先生と二人三脚で学習が進められるのも、保護者からすると安心感がありますね。

デメリット

小学校では学習だけでなく、行事やクラブ活動によって心身の成長を促します。下校後には習い事に通っている子どもも少なくありません。放課後や休日に過度にスケジュールを詰め込むと、精神的・体力的負担が大きくなります。

活動の内容によっては宿題も渡されるので、自主学習の時間を確保することも求められます。場所や終了時刻によっては、安全を考慮して送迎が必要になる場合もあります。経済的・時間的余裕を確保しながら、子どもの負担が増えすぎないよう配慮しましょう。

目的や本人の性格に合わせて塾選びをしよう

学習塾の形態はさまざまで、時代に合わせて進化を遂げています。通塾の目的や受講形態によって、希望にあった学習スタイルを見つけることができます。

塾の種類

塾の種類は大きく分けると、個別授業・集団授業に分類されます。先生に対する受講生徒数が異なり、どちらの授業にもメリットがあります。好みの学習スタイルを選びましょう。

・個別授業
生徒のペースに合わせて先生が教える学習スタイルです。対面式の指導もあれば、オンラインでの映像指導もあります。録画教材による指導であれば、気になる部分を何度も見返せます。オンライン授業や家庭教師は、時間や場所にこだわらずに学習できるので、スケジュールの調整がしやすくなります。

・集団授業
小学校と同じ授業スタイルの学習です。先生が説明や解説を行い、生徒は指導に従って学習を進めていきます。少人数クラスを用意している学習塾もあるので、集団といえど小学校のクラスほどの人数になることは少ないでしょう。同じレベル・目標をもった仲間がいるので、モチベーションがアップしやすいとされています。

まとめ

学習塾の利用時期は、子どもによって異なることが分かりました。しかし小学校中・高学年をさかいに、本格的に学習する子どもの割合が増えていきます。まずは集団授業・個別授業の違いを理解し、子どもの性格にあった学習スタイルを試してみましょう。学習塾との相性だけでなく、経済的・時間的余裕のバランスを保つことも重要です。

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