学習塾の指導方法にはどんなタイプがある?
子どもを学習塾に通わせる際、どの基準で選ぶべきでしょうか?友人が通っている、大手塾、月謝の安さなど、さまざまな要素が考慮されますが、指導方法も確認しておく必要があります。この記事では、異なるタイプの学習塾を分類し、それぞれの特徴について解説。自分の子どもに適した塾のタイプを見つけるために、ぜひチェックしてみてください。
もくじ
学習塾の指導方法の種類
塾と一口にいっても特徴や指導方法はそれぞれ異なります。指導方法を大まかに分けると3種類に分けられるので、こちらではタイプ別の特徴を紹介しましょう。
個別指導タイプ
いわゆる個別指導塾といわれる塾のタイプです。塾について調べたときによく見かけるでしょう。
講師が1人に対して生徒が1人から4人ほどの少人数を相手に指導することが多いです。個別指導といっても1対1ではないことが多いので注意しましょう。1対1の場合、費用が高額になることが多いです。
個別指導のメリットは生徒の理解度をチェックし、学習進度ごとに指導を行ってくれます。そのため、集団指導だとついていけるか不安な子どもは個別指導がおすすめです。
しかし、授業料は少々高めとなっています。
集団指導タイプ
塾と聞いて一番イメージしやすいのが集団指導タイプの塾です。講師が大人数に対して講義を行う形になります。デメリットとしては理解できないところがあっても講義が進んでいってしまう点が挙げられるでしょう。
個人塾よりはリーズナブルに受講できることが多いです。ただし、授業時間が決められているため、遅刻すると学習時間が減ってしまいます。集団での指導なので家庭の都合や体調不良などで休みが続いてしまうと、休んでいた間の勉強をどこかでカバーしなければなりません。
家で勉強する、塾でプリントをもらうなどの方法があるので休んだ場合の対応がどうなっているか、入塾する前に聞いておくのがおすすめです。
自立学習塾タイプ
自立学習塾とは、教室で複数の生徒が個人個人自分で学習していくタイプの塾です。何か分からないことがあった場合、講師に聞けば個別に指導してもらえます。
個別指導と集団指導のいいとこどりといったタイプの指導方法といえるでしょう。
目的に合わせて最適な指導方法を選ぼう
塾は指導方法で選ぶこともできますが、目的によって指導方法を選ぶのも重要なポイントです。目的に合った塾を選ぶことで目的達成を目指しましょう。
進学塾タイプ
進学塾は学校の勉強だけでは不充分で、受験対策としてレベルの高い指導を希望する場合に入塾する子どもが多い塾です。受験を念頭においているため、学校の勉強は基本的に理解しており学力が高めの子どもが多いでしょう。
補習塾タイプ
補習塾は学校の授業が分からない場合のサポート、学校での成績を伸ばすといった意味あいが強い塾です。学校で教えているカリキュラムを子どもにしっかり理解させたい、定着させたいといった場合に向いています。
総合塾タイプ
総合塾は受験対策も学校の勉強の予習復習もどちらも対応しているタイプの塾です。大手の塾に多いタイプでしょう。
どんな人にどんな塾が向いているのか
塾の特徴をふまえ、どんな人にどんな塾が向いているのかをまとめました。自分の子どもがどれに当てはまるか参考にしてみてください。
個別指導塾が向いている子ども
個別指導向きの子どもは集団指導についていけない、集団だと気後れしてしまって質問できないタイプの子どもにおすすめです。
周りに流されず、講師と向き合えるので集中して学習できるでしょう。また集団指導の場合まんべんなくカリキュラムが組まれるので、苦手なところがはっきりしている子どもは理解しているカリキュラムの部分では集団指導に身が入らないことも。
その場合は個別にカリキュラムを組んでくれる個別指導の方がしっかり勉強できるでしょう。
集団指導塾が向いている子ども
集団指導のメリットは、ほかの生徒と励ましあったり競いあったりすることで刺激を受けられることです。
そのため、友達と一緒にやることが好きなタイプの子どもに向いている指導方法といえるでしょう。仲のよい友達ができれば、塾に行くことが楽しみになる場合もあります。負けず嫌いな子どもにはぴったりです。
自立学習塾が向いている子ども
自立学習塾は、自分で勉強する学習習慣がある程度身についている子どもに向いています。自分でもくもくと自立学習できればさらに自立学習の習慣がしっかりつくでしょう。
また、分からないことがあったら講師に質問できる子どもに向いています。自立学習は得意だけれど、質問するのは苦手という場合はただ教室でテキストを読んだり問題を解いたりするだけの時間になってしまうので、自分で積極的に講師に質問できる子どもに向いているといえるでしょう。
まとめ
塾といっても世の中にはさまざまなタイプの塾があります。深く考えずに塾を決めてしまうと、子どもに合っていない、目的に合っていないとなってしまい適切な塾選びができず不満が残ることになるかもしれません。塾の特徴をきちんとチェックして、自分の子どもに向いているかどうか確認してみましょう。講師との相性や教室の雰囲気もあるので、見学や体験に行ってみて実際の教室の様子を目で確認することも大切です。